2000年9月23日(土)14:30~17:00
京大会館 210号室
主催:ネットワーク医療と人権
ネットワーク「医療と人権」は、薬害エイズの真相究明調査や資料収集、血液行政の改革などをはじめ「薬害エイズ」を原点に据えながらも、薬害根絶へ向けた普遍的構造改革を目指す団体です。
島本慈子さんは、故石田吉明さんの取材を通して、既存のジャーナリズムでは伝えきれなかった、「薬害エイズの真実」を珠玉の一冊「砂時計のなかで」に結実させてくれました。
【プログラム】
<はじめに>「ネットワーク医療と人権」設立の報告と挨拶
<第1部> 島本慈子氏 講演「砂時計のなかで」
<第2部> 薬害エイズ討論会
進行役 :花井十伍氏
パネラー:島本慈子氏、上田良弘氏、塩野隆史氏
【パネラープロフィール】
○ 島本 慈子(しまもと やすこ)
ノンフィクションライター。「月刊奈良」「読売ライフ」編集部などを経て現職。著書に『砂時計のなかで-薬害エイズ・HIV訴訟全記録』(1997年出版)がある。阪神・淡路大震災後、丹念な取材でまとめた『倒壊-大震災で住宅ローンはどうなったか』は大きな反響をよんだ。現在、来年出版予定の労働に関する本の取材に取り組んでいる。
○ 上田 良弘(うえだ よしひろ)
関西医科大学洛西ニュータウン病院内科部長。同病院に1982年より着任し、故石田吉明氏を始め、多数のHIV感染症患者の主治医を受け持つ。厚生省医薬品調査会専門委員であり、医療従事者で組織する関西HIV臨床カンファレンスの会長を務める。
○ 塩野 隆史(しおの たかし)
弁護士。大阪HIV薬害訴訟では、血友病権威、安永幸二郎医師の尋問を担当する。現在、薬害HIV訴訟における総括的な論文を作成中。また、大阪弁護士会人権擁護委員会副委員長、市立吹田市民病院倫理委員会委員などを務める。
○ 花井 十伍(はない じゅうご)
大阪HIV薬害訴訟原告団代表。安永幸二郎氏よりHIV感染の告知を受け、1994年提訴。1996年第4代代表に就任。平成11年4月施行の新感染症法関連では、公衆衛生審議会内の委員としてエイズ予防指針策定に加わる。現在、血液事業制度改革を検討する中央薬事審議会内の特別委員を務める。
報告はこちらから(MERSニュースレターNo.1より)