MERSイベント2017 | ネットワーク医療と人権 (MERS)

MERSイベント2017

HIV陽性者の運動は何を獲得したのか?

2017年2月12日(日) 14:00~16:30

ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)5F特別会議室

主催:特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権


 エイズパニック当時、血友病コミュニティ、ゲイコミュニティはそれぞれの文脈を基に運動を展開しようとしていた。1996年以降は、治療薬が進歩したことや、薬害訴訟原告団の和解確認書に基づいた国との協議によって医療体制は劇的に改善され、ゲイコミュニティは、新感染症法の個別施策層として主体的に関与していった。
 当初のHIV問題の人権擁護的側面は、「薬害」と「公衆衛生」のそれぞれの文脈に回収され、背景に退いた感もある。薬害訴訟原告団の強力な被害者救済の推進力や、当事者参加型研究として、コミュニティーベースの予防施策推進と併せて行ったLGBTの権利擁護活動は、医療・予防において大きな実績を残したと言える。その一方で、1996年以前の「人権問題」や他の課題は、現在、本当に克服されたのか、運動の当事者と研究者を交えて忌憚のない、自己言及的総括を行う機会とする。


【プログラム】

14:00 基調講演
      「ゲイ・レズビアンの解放運動は前進したのか?」 稲場 雅紀 氏
      「日本の『ゲイ』とHIV/AIDS」 新ヶ江 章友 氏
15:40 鼎談「HIV/AIDSをめぐるアドボカシーと人権」

【登壇者】

○ 稲場 雅紀(いなば まさき)

1969年生。1990年~94年、横浜・寿町で日雇労働者の医療・保健・労働問題にかかわる。95~2001年、「動くゲイとレズビアンの会」アドボカシー担当ディレクター・評議委員(のち、(特活)動くゲイとレズビアンの会副代表理事)。2002年よりアフリカ日本協議会国際保健部門ディレクター。2016年より一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク代表理事。

○ 新ヶ江 章友(しんがえ あきとも)

1975年生。筑波大学大学院人文社会科学研究科修了。博士(学術)。カリフォルニア大学バークレー校人類学部客員研究員、財団法人エイズ予防財団リサーチ・レジデント、名古屋市立大学男女共同参画推進センター特任助教などを経て、現在、大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授。代表的な著作として、『日本の「ゲイ」とエイズーコミュニティ・国家・アイデンティティ』(2013年、青弓社)。

 

 

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