「YAKUGAI AIDS」ブース出展報告 | ネットワーク医療と人権 (MERS)

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「YAKUGAI AIDS」ブース出展報告

第7回 アジア太平洋地域エイズ国際会議 参加報告
「YAKUGAI AIDS」ブース出展報告


(文責:特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権 理事長 若生治友)

 出展の目的

 私自身は、大阪HIV薬害訴訟原告団および他団体と共同出展する、「YAKUGAI AIDS」ブースに関して統括(企画・準備・搬入・運営・撤収etc.)する役割を担っていました。他のアジア諸国において薬害エイズ被害は、我が国に比べあまり多くはありません。そのため「YAKUGAI AIDS」ブースでは、本会議に参加される海外の方々に、まず日本のHIV/AIDSの歴史・薬害エイズについて、少しでも知ってもらうことを目標としました。そのために気軽に休憩できるスペースを提供し「和の雰囲気」でもてなしながら、日本の状況を知るきっかけを作ることにしました。

企画段階のブースイメージ

 ブース出展の概要

 ブース(No.64)の共同出展団体は、大阪HIV薬害訴訟原告団、同弁護団、ネットワーク医療と人権、ケアーズ、はばたき福祉事業団の5団体です。スタッフとしては、企画・準備・搬入・搬出も含め、出展期間中のべ40名ほどが関わることになったのですが、患者、家族、弁護士、通訳、ボランティアが、それぞれの立場で自分の役割を果たせるよう体制を組みました。

 会議参加者をもてなすため、茶屋をイメージした緋毛氈ベンチの他、七夕の笹飾り、和三盆糖・金平糖・べっこう飴などの伝統的和菓子に加え、緑茶・麦茶を提供できるよう準備しました。また日本を感じてもらうために、七夕の短冊記入・折り鶴を教えるスペースを確保しました。来場者が多くなると予想された7/2(土)と7/3(日)には、スタッフ一同が浴衣を着用することで和の雰囲気をさらに醸し出すことにしたのです。

 主な展示内容としては、メモリアルキルト3種類、薬害エイズ年表・各種写真パネル、冊子類(「遺族被害実態調査総合報告書」、「輸入血液製剤によるHIV感染問題調査研究報告書」)、さらに非加熱血液製剤の現物を用意しました。また映像面では、PCによる薬害電子資料館(デモ版)の閲覧、プロジェクタによるDVD上映(血液行政や厚生労働大臣との協議経過)を実施することにしました。そして来場者へ配布するため、事前に冊子「YAKUGAI AIDS July 2005」(日英併記版)を500部作成しました。

 ブース来場者への対応結果

 ブース来場者への配布・サービス提供実績として、お茶菓子提供約250名、短冊記入して笹に飾りつけていただいた方は77名、その他500名以上に土産用の菓子やグッズ・資料配布を行いました。また展示内容に高い関心を示し、来場者アンケートを記入していただいた方は64名で、その内訳は日本国内19名、海外18カ国45名でした。快く感想を書いていただいた内容を本報告の最後に掲載します。なお「YAKUGAI AIDS」ブースへのマスコミ取材申し込みは7社10名(国内外のメディア)が訪れましたが、7/8時点でブースに関する新聞報道は2件でした。

 所感および反省点など

 ICAAP組織委員会の発表によると(7/4夕方時点)、参加者約2800名となっていましたが、この数から推測すると参加者のおよそ1~2割に各種サービスを提供できたのではないかと思います。スタッフ各自の役割分担・身体的負担軽減の配慮不足、お茶菓子提供方法、荷物置き場や休憩スペースの不足など、反省すべき点が多数ありましたが、その一方で大きなトラブルもなく、スタッフとの一体感、また達成感・充実感を味わうことができました。来場者アンケートを見ると、「薬害エイズを初めて知った」とか、「日本のエイズの歴史を学んだ」という感想が書かれていました。概ねブース出展の目的は達成されたと考えます。

来場者アンケート(一部判読が困難な箇所は***にしています)