MERS ニュースレター No.32 巻頭言 | ネットワーク医療と人権 (MERS)

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MERS ニュースレター No.32 巻頭言


 先日、私自身が無意識に使っていた言葉が、ある立場の人たちにとっては傷つく言葉であったことに気がつかされる場面があった。

 昨年暮れから大阪府人権協会が主催する、「被差別・社会的マイノリティプラット・ホーム(通称:まいぷら)」会議のメンバーとして参加している。この会議の目的は、大阪府が作成しようとしている差別解消ガイドラインに提言することで、既に数回の会議が行なわれている。
 これまであまり接点がなかった団体の皆様と、いろいろな場面での差別事例をピックアップしながら意見交換を行なった。その中で指摘されなければ気がつかない、無意識に何回も使っていた言葉が、別な立場では違和感・疎外感を覚えるということであった。ハッと気づかされ、いたたまれない気持ちになった。

 先日、全く別の場面で、ある知人が他人のセクシャリティを誹謗していたことを聞いた。これまで差別偏見を嫌い、解消しようと活動していた人の言動である。このような態度では本末転倒、「自分を差別してくれ」と公言しているのと同じで、最初は怒りを覚えたが、だんだんと非常につらく悲しい気持ちになった。

 言葉を発する側が、無意識なのか、意図的なのかではなく、その言葉を受け止める側がどう思うか、それが問題なのだと思う。一連の出来事を経験し、自戒を込めて今後の自分の言動を改めていきたい。

 

2014年10月
特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権
理事長 若生 治友