MERS ニュースレター No.3 巻頭言 | ネットワーク医療と人権 (MERS)

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MERS ニュースレター No.3 巻頭言


 諸般の事情により第3号の発行が遅れてしまいましたことをお詫び致します。今回は昨年12月19日に立命館大学で行われましたイベントについて特集しております。

 このイベントは、もともと若者向け・一般向けに何か分かりやすいイベントを企画したいということがきっかけでした。私たちは長い間活動を続けてきて、柔軟な考え方や、新鮮な企画を立てることが難しくなってきています。そのような反省から、如何に若い人たちに分かりやすく薬害エイズを伝えていくかということが課題でした。

 このようなことから、是非とも企画の段階から若い人たちに参加してもらおうと考えました。そこで昨年夏に行われた薬害根絶フォーラムに参加し、特に薬害エイズに関心を持った立命館大学の学生に企画参加をお願いしました。

 イベントの第1部では、薬害エイズについて、自分たちと同じ学生たちに対して、彼らなりの言葉で分かりやすいスライドを用いながら説明を行いました。さらに被害者の一人に質問を投げかけ、インタビュー形式で現在の自分や被害者のおかれている状況について話していただきました。

 第2部では、安部英被告の刑事事件を取り上げ、大阪HIV薬害訴訟弁護団の石川弁護士、徳永弁護士に依頼し、模擬裁判を再現していただきました。短い時間の中、限られた論点について弁論を行ったのですが、非常に熱い議論が行われました。弁論の後、質疑応答を行い、イベントに参加した聴衆を陪審員に見立てて、評決用紙に有罪・無罪を投票してもらいました。当日来られなかった読者の方にも、この特集記事を読んで評決を考えていただけたらと思います。

 このイベント開催時間が、年末の、しかも平日の夕方であったことから、一般の方の参加が今一つであったことは悔やまれます。しかしながら「もう一度同じような企画を実施して欲しい」とか、「もう一度、もっと大きな規模で開催して欲しい」といった感想が寄せられ、開催の意義はあったと感じています。

 さて2002年6月30日には、元ハンセン病患者の方の講演会(会場:大阪府立労働センター)を予定しています。詳しくは改めてお知らせいたしますので、是非とも皆さんには、この講演会にご参加していただくようお願いします。今年度もネットワーク医療と人権の活動を見守っていただくよう、改めてお願いします。

 

2002年5月
特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権
理事長 若生 治友