リバティおおさか(大阪人権博物館)を応援する ~市民社会待望論~
<筆者>
花井 十伍 特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権 理事
はじめに
リバティおおさか(大阪人権博物館)
リバティおおさか(大阪人権博物館)の存続が危ぶまれている。大阪市と大阪府が補助金を打ち切る方針を示したことが直接の理由である。リバティおおさかの「薬害エイズ」に関連する展示については、私も積極的に協力した経緯もあって、存続を強くもとめるものである。私たちを含めてリバティおおさかに展示物を提供した人たちは、リバティおおさかが大阪市や大阪府の補助を受けて運営している半ば公的な施設であることから大切な資料を提供したということもあったはずであり、一方的に補助金を打ち切られ閉館を余儀なくされれば、こうした人たちの信頼を裏切ることになるばかりか、貴重な資料の行く末にも大きな問題が生じることは間違いない。