MERS特別記念講演会

医師・患者の関係を巡って
「医師と患者ライフストーリー」調査を振り返って
村上 陽一郎 氏

「輸入血液製剤によるHIV感染問題調査研究委員会」副委員長

2010年3月14日(日) 13:30〜15:30 開場13:00 入場無料
会場:ホテルはあといん乃木坂 B1Fフルール
 
主催:NPO法人 ネットワーク医療と人権 <MERS>
 
「心」をもった患者と対峙することを日々要求される医師という職業は、それは一体いかなる職業なのか。
いわば医師は、医学という海の上で治療行為へと船を進める。その航海を支えるものは医学だけで良いはずがなく、患者や社会も医師や治療の姿を形作ってゆくべきではないか。
「医者と患者のライフストーリー」 論考編序論より

 

東京メトロ千代田線乃木駅4番出口真上

都営地下鉄大江戸線六本木駅7番出口 
徒歩5分

東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口 
徒歩8分

東京メトロ銀座線青山1丁目駅4番出口
徒歩8分

輸入血液製剤によるHIV感染問題調査研究最終報告書
医師と患者のライフストーリー

我が国に起きた「血液製剤による感染問題」とは、何だったんでしょうか?

HIV感染の有効な治療法がなかった当時、医師たちは各々の現場で血友病の治療と未知の病に対峙し、迷い、試行錯誤を繰り返していました。彼らの行為は時には医療機関から疎まれ、時には患者達から強い非難を浴びたこともありました。

患者や家族はHIVに対する強い偏見の中で壮絶な闘病や死別という現実に翻弄され、立ち尽くし、あるいは立ち向かっていったのです。多くの人生が予想もしなかった出来事によって変わっていったと思います。
HIV感染問題とは、いってみれば、これらの人々の人生の総和であるともいえるのではないでしょうか。

本書は下記の通り、3分冊から構成されています。
第1分冊論考編:社会学研究者らの論考、養老孟司×村上陽一郎氏の対談など
第2分冊資料編:医師の語り:血友病医ら13名のべ30回分のインタビュー逐語録
第3分冊資料編:患者・家族の語り:血友病患者・家族18名のべ38回のインタビュー逐語録

彼らの語りから非常に多様な現実が浮かび上がってきます。貴重な歴史的証言を集めた「サーガ」といって過言ではないでしょう。「医療の不確実性」に対して、提供する側・受ける側、どう考え、どのように対処したらよいか、各自の判断や行動に関して非常に示唆に富んでます。

最後に、本書発行を待たずして他界した医師や患者のみなさんに、心から哀悼の意を表わしたいと思います。
みなさんについての記憶や記録が、命あるものによって幸福をもたらす「遺伝子」としてひきつがれてゆくことを願ってやみません。

養老孟司委員長に倣って言えば、遺伝子系ではなく、中枢神経系の豊かな伝言ゲームの広がりとして。
 
書籍紹介
 
村上 陽一郎 氏 「やりなおし教養講座」 
  ネットワーク医療と人権 酒井 まり

序 章 教養の原点はモラルにあり

第1章 教養教育の誕生

第2章 知の世界への扉

第3章 日本の教養のゆくえ

第4章 大正教養人の時代

第5章 価値の大転換

第6章 ふたたび教養論

終 章 わたしを「造った」書物たち

付 録 教養のためのしてはならない百箇条